東京都学生起業家選手権優勝!ダチンコ運営委員長 平尾丈さん(環境情報学部4年)
「Dachinco!(ダチンコ)」という名前の就職活動支援サービスを聞いた事はないだろうか? 塾生が中心となって設立した世界初の就職活動専門のソーシャル・ネットワーキング・サービス(通称SNS)である。東京都のビジネスプランコンテストで優勝し,既に1300名以上の学生が登録しているダチンコ。「新しい就活の文化を創る!!」と宣言するダチンコ代表の平尾丈(環境情報4年)さんにインタビューを行った。
◆就活応援「つながる」サイト Dachinco!
http://www.miss-international.org/
■そもそもダチンコ(Dachinco!)って何?
平尾丈(環境情報4年)さんが中心となって設立した就職活動専門のソーシャル・ネットワーキング・サービスの名前である。就職活動で出会う友人のデータベースとしての機能を持っており、就職活動を通じて生まれた友人関係を維持する事、その人的ネットワークで発生する情報を共有する事で「就職活動生の為の情報インフラ」を目指している。ちなみにダチンコの名前の由来は、”就活友達とのコミュニケーション”から「DachinCo!」になったとのこと。
11月のサービス開始以後、次々と機能を追加、友達リストだけではなく「就職活動カレンダー」で様々な情報(ES締め切りや説明会日程)を提供、またそれに派生するコミュニティなども沢山ある、就職活動生のための情報が集約された就活専門ポータルサイトとなっている。
現実上の人と人とのつながりをインターネットを使って可視化し管理できるようにしたサービス。米国で人気を博し、日本でも広がりつつある。「Gree」や「mixi」などが有名サービス。誰でも入会可能ではなく、既に会員となっている人からの招待が必要なのがサービスの特徴である。
■ダチンコを作るきっかけは、今の就職活動スタイルに疑問を持ったため
平尾さんがダチンコを作るきっかけになったのは、東京都の学生起業家選手権である。優秀なビジネスプランには300万円の会社設立準備金が賞金として用意される国内最大のビジネスプランコンテストである。
自身の就職活動を通し、今の就職活動のシステム(企業と学生がお互いの良い所だけを見せあう―言わば無理にお見合いするような形式)に疑問を持ち、それを変えるようなビジネスをやりたいと考えていた。そんな中、東京都の学生起業家選手権を知り、応募したことがダチンコを生むきっかけとなった。
KJ:就活SNS「ダチンコ!(Dachinco!)」はどうやって生まれたんですか?
東京都の学生起業家選手権に一番最初に提出したプランでは、「営業ニッポン.com」という名前で、営業専門の就職支援サイトを作ろうと考えていました。今の学生には、営業=キツイというイメージがあり、就活でも営業軽視の風潮があるので、それを変えたかったのが強い動機でした。具体的な事業として「説明会支援事業」などを考え、参加学生の告知やスクリーニング機能として、当時「gree」や「mixi」の台頭で話題だったSNSを使おうという事になり、キラーコンテンツとして就活SNS「ダチンコ!」を作る事になりました。
■色々な分野の人が協力して作り上げたサービス!
平尾さんが東京都学生起業家選手権に応募した動機は、優勝賞金300万だった。本気で何かに取り組もうとすると、やはりお金が必要となる(例:広告宣伝費など)という事が一番大きいという。人材の確保は様々な交流会で出会った人や友人からの紹介などで、プログラミングが得意な人やデザインが得意な人、営業が得意な人などを1人1人味方につけて「ダチンコ!」の運営に協力してもらう事で、世界初の就活SNSが完成した。
KJ:月並みな質問ですけど、一番苦労したことは?
スタッフのモチベーション管理です。予選の時に審査員の方々から辛口のコメントを貰い、スタッフのやる気が下がる出来事がありました。自分がみんなの不安を取り除き励ますのに一生懸命だったのを覚えています。結果、その辛口コメントをバネにして決勝プレゼンの準備に取り組むことができ、直前は週5日で集まり徹夜も続きましたが、当日の朝まで妥協しなかったことで、優勝に選ばれるビジネスプランを作りあげることができました。自分のしつこく、諦めない性格が幸いしました。
予選以降、決勝当日までスタッフの個々の特性を最大限に活かし、「やるぞ!」というモチベーションを維持できたのが、うちのチームの最大の勝因だと思っています。
■大学に入る前からベンチャー志向だった
KJ:平尾さん自身は元々ベンチャー志向なのですか?
そうです。大学入る前から漠然と「起業したい」という夢がありました。大学入学後に、多くの政治家や起業家と出会う中で、自分自身のキャリアとして強く「起業」を意識するようになりました。自分に合う組織がないので、自分で組織を作って、最終的には強い影響力を持つ個人を目指したいと思っています。
KJ:SFCでの履修授業もベンチャー関係の授業が中心ですか?
ですね。入学当初はプログラミングの授業を中心に受けていたのですが、経営者というのは優秀なプログラマーを雇えばいい。そして、「各分野で最優秀な人を集め、いかに彼らを興奮させ続けられるかが重要だ」という発想に切り代わり、経営学・人材マネジメント・交渉論の授業を中心に取りました。
印象に残っている授業は、伊藤良二教授の「ベンチャー経営論」や高橋俊介教授の「リーダーシップ論」ですね。色々な、世間でエクセレントカンパニーと呼ばれる企業のCEOの話を具体的に聞ける良い機会でした。
また、ベンチャー経営学の研究会に所属し、授業外でも優秀なSFCの先生方から様々なアドバイスを頂きながら「ダチンコ!」を運営しています。他のキャンパスに比べて教員と学生の距離が近いのがSFCの特徴だと思います。
■目標は今年中にDachinco!の文化を作る。
でも、類似サービスが増えてきてるから気をつけてね。
KJ:目標は?
今年中に新卒市場で、ダチンコの文化を築いていきたいです。ネットで就活情報の交換を普通に行うように、就活SNSが一般的に広がればと考えています。自分達のビジネスに対する目利きが良かったのか、最近になって多くの企業が続々と就活SNSのサービスを立ち上げていますが、「ダチンコ(Dachinco!)」が本家就活SNSなので類似サービスにはご注意ください(笑)。登録者数、機能、デザイン全て我々のSNSが最もよく出来ていると自信をもってサービス提供しています。
KJ:今後の課題は?
一番の課題はやはり告知ですね。現在約1300名の学生が登録してくれていますが、今期中に1万人を目指したいと考えています。資金の問題から大々的な宣伝ができないのが辛いですが…。就職活動中の学生にとってより魅力的なサービスを次々追加する事で、口コミベースで登録者を増やしていく予定です。
■将来の夢は「日本征服」!
最後に平尾さんに将来の夢を伺ったところ、「日本征服」という驚くべき夢が返ってきた。
平尾さんは「起業は手段であり、目標ではない。起業でお金を稼いで、それで日本の主要産業に投資したい。そして、日本をより活発化させたい。」と夢を熱く語ってくれた。
そう遠くない未来に、彼が日本のビジネス界の大統領になる日が来るかもしれない。