サッカーU-19日本代表選手 藤田息吹さん
南アフリカでW杯が行われた2010年。日本代表の活躍はみなさんも記憶に新しいことでしょう。今回は、19歳以下の日本代表として、10月に中国で行われたAFC U-19選手権において主力メンバーとして活躍された、体育会ソッカー部の藤田息吹選手(法政2年)に直撃!天性の才能なのか、『理論などより実践を』、『先のことより目の前を』重視する藤田選手はとても輝いて見えました!
―いつからサッカーを始めたのですか?
サッカーは幼稚園の頃から始めました。幼稚園にチームがあって、友達に誘われたのがきっかけだと聞いています。
出身は名古屋で、高校だけサッカーのために静岡にいきました。
―いままでのサッカー人生の中で、最高だった瞬間とは?
高3の選手権(※)の静岡県予選で優勝した時です。自分たちの代で全国に行くという思いがあったので、その時は一番嬉しかったです。
―では逆に、いままでで一番悔しかった時はいつですか?
高3の時にインターハイを逃してしまった時ですね。その時は自分がPKを外してしまったので、とても悔しかったです。
周りの選手のレベルが上がったので最初はついていくのに必死でした。今年はU-19代表にお世話になって、高いレベルでやれたことがとても勉強になりました。
―具体的に、レベルが高いなと感じたところというのは?
大学1年の時はプレッシャーの質が違うなと感じました。あとは運動量。代表では技術、パスの質やトラップの質などが高いなと思いました。
―U-19日本代表についてお聞きします。代表に初めて選ばれた時はどのような気持ちでしたか?
いままで年代別の代表には全く選ばれたことがなかったので、最初は本当にびっくりしました。1年の時は慶應でもレギュラーではなかったので、どこで見ていてくれたのかなあと思いました。
―代表ではどのようなプレーを求められていますか?
自分は守備を頑張る選手だと思っていますし、それが一番求められていることだと思います。あとは運動量を自分の売りにしているので、試合中の運動量は意識しています。
―代表チームでは普段一緒にプレーしていない選手たちとどのように連携をとっていますか?![]()
コミュニケーションは大事ですが、それ以上にみんなパスの質が高いので、何も言わなくても出して欲しいところに正確なパスを出してくれます。
―U-19はどのようなチームでしたか?
自分より年下の人が多かったので…若いチームでしたね。みんな仲良く切磋琢磨していました。上下関係もあまりなかったです。
―代表のチームメイトですごいなと思う選手は誰ですか?
宇佐美はうまいです。他には中央大の六平ですね。
―そういった人たちからどんな面で刺激を受けますか?
自分に足りないところを強みにしているところです。六平は攻撃もうまくて、人を使って前に出て行く感じがすごいなと思います。そういうところは真似したいと思いますね。
―代表に入ってから、大学サッカーの試合でプレッシャーがきつくなったりしましたか?
そういうのは全然ありません。むしろ代表でより激しいプレッシャーの中でプレーするようになったので、大学サッカーのなかでは余裕をもってプレーできるようになったというか、プレッシャーをあまり速く感じなくなりました。
―U-19日本代表の活動の中で色々な国の代表と戦ってこられたと思いますが、いままでで一番強いなと思った相手は?
やっぱりブラジルです。自分は怪我でその試合は出ていなかったのですが、例え出てもたぶん何もできなかったのではと思います。まずあたりが全然違いました。ドリブルなどの技術ももちろんすごいですし、なによりガタイが違いました。
―代表に入って一番成長できたことは何ですか?
サッカー面で気持ちに余裕ができたので、落ち着いてプレーできるようになったことですね。
―これまでにスランプに陥ったことは?
ないです。調子悪いときはありますが、それが続くことは全然ないです。攻撃が悪いこともありますが、守備は調子を戻しやすいので、守備を頑張ろうと思うくらいです。
―それではサッカーを辞めたいと思ったことも無かったのですか?
結構みんな言うと思いますが、自分はそういうのは全くなかったです。
高校も寮で、みんな帰りたいとか結構言っていたりしたのですが、意外とそういうことを思ったことはなくて、今まで順調に来ていると思います。ラッキーですね(笑)。
―今までに大きな怪我をされたことはありますか?
半年とか休むような大きな怪我はほとんどしていないです。大学入ってからはほとんど休んでいないですね。怪我だけは常に気をつけています。
最近はコンディションを整えようと思って、練習前にシャワーを浴びて、ストレッチをして、筋トレをするというルーティーンを確立しています。これは清水エスパルスやFC東京の練習に参加した時に思ったことで、1回の練習に対しての準備をプロは本当に手を抜かないというか、すごくしっかりやるなあと学んだので最近はしっかり取り組んでいます。
―試合中にもスタミナが切れないという印象をうけましたが、なにか特別なことをしているのですか?
特にはなにもしていないですね。練習で全力を尽くすことにしています。
―いままでで一番影響を受けた人は誰ですか?
高校の先輩で今明治のキャプテンをしている山田さんがすごくうまくて、憧れていました。大学の時では、去年アビスパ福岡に行った中町さんにすごく影響を受けました。
中町さんは本当にサッカーが上手で、次元が違うなあって1年からずっと思っていて勉強していました。
―どのくらい近づけましたか?
中町さんの活躍とか聞いちゃうと、自分はまだまだだと思います。中町さんのことを本当に尊敬しています。自分はまだ若いのでもっと頑張りたいです。
守備はある程度できるようになったかなと思うので、最近は攻撃の面を課題にしています。自分が1年の時に中町さんが確かリーグで7得点くらいしていたと思うので、来年はそこを目指したいなと思います。守備をしっかりやるのは当たり前のことなのでその中でどれだけ攻撃に絡めるかが課題ですね。
―日頃やる気が湧いてくるのはどんな時ですか?
良い結果を残せて嬉しかったり満足した時よりも、代表に行ったり、プロの練習に参加して、自分よりうまい選手をみて色々な課題が見つかった時です。そういう時は本当にサッカーを頑張りたいと思います。この前韓国に負けた時は、全然違うなと思ったので、もっと頑張らなきゃと思いました。
―今のソッカー部でうまい選手は誰ですか?
河井くんです。河井くんは高校の時から一緒にプレーしていますが、うまいなあと思いますね。あと、テソンくんもすごいなあと思います。
―子供に指導するとして、どうしたらサッカーが上達すると思いますか?
やっぱりとにかく一生懸命やることです。結構みんな適当にやっちゃうところがあるとよく思いますね。自分は高校1,2年の時は本当に一生懸命練習していました。先輩が怖かったっていうのもありましたけどね(笑)。自主練するっていうよりも、普段の練習に集中したらうまくなると思います。あと思ったのが、自分より少し上のレベルでプレーすることです。ちょっと上のレベルでやると自分も周りに着いていこうと必死になるので、うまくなると思います。
―それでは、自分の性格を分析してみてください。
負けず嫌いですね。性格は結構おおざっぱで、適当です。ちょっと部屋が汚れていますし…(笑)。
今は一人暮らしです。洗濯はしっかりしています。料理は1年の最初の頃だけでしたね…(笑)。結構みんなでご飯食べにいきます!
―ラーメンとか?
ラーメンはすごく好きです。一風堂が好きですね。日吉ではらすたにたまに行きます。
―まじめそうに見えますが、なにか失敗してしまったエピソードはありますか?
パスポートをなくしてしまったことがあって…「ない!ない!」って結構騒いでいたのに、一週間後くらいに見たらカバンの中にありました(笑)
―そういうことありますよね(笑)。では話のついでにお聞きしたいのですが、正直なところ、どんな女の子がタイプですか?(笑)。
ギャルっぽくなくて、笑顔が可愛い子がいいです(笑)。テレビはあまり見ないですが、芸能人ではKARAのスンヨンが好きです(笑)。
―もし丸1日休みがもらえるとしたら何をしたいですか?
どこでもいいので友達と遊びたいです。前に仙台に牛タンを食べに行こうって言って遊びに行ったのは楽しかったです。
10年後、15年後というような将来のことはあまり考えていないです。
とりあえず来年1年間、具体的な課題をもって、それに沿って成長しようとしか考えてないです。
来年は慶應ソッカー部にとって勝負の年で、来年インカレに行けないと厳しくなってくるので、優勝目指して戦いたいなと思っています。あと、個人的には、今はプロの選手とかに注目してもらえているし、アピールの場も監督にもらっているので、しっかりとしたプレーをするのと、中町さんの7得点を目指してがんばりたいです。プロを目指すということよりも、とりあえず来年、大学で結果を出すことが目標です。
―監督が変わりましたが、新監督にアピールしたいところは?
新しい監督が求めていることをやっていきたいです。まだ監督が変わってから少ししか経っていないので、周りの選手たちも完全には理解していないのですが、早く理解して、監督が求めているサッカーをしていきたいです。李監督の時は前に運んで、守備をガンガン効かせようっていうサッカーだったのですが、新監督はオランダに勉強しに行っていた方なのでオランダっぽいサッカーを目指しています。ボールを回して回して、自分たちが主導権を握って攻めて行くという形ですね。選手同士が連携しないと意味がないかなと思います。
お世話になりました!4年生は親しみやすかったですし、良く接してもらいました。ソッカー部は結構仲が良いですね。学年関係なく仲良くしています。
―それでは最後に、今後の意気込みをお願いします。
とにかく来年1年間頑張ります。世界と比べたら自分はレベルの低い選手だとわかったので全体的なレベルを高くしていきたいです。筋トレとかもやらなきゃやばいなと思ってやり始めました。積み重ねが本当に大事だと思うので、継続して頑張って行きたいです。
この日も、取材のあとすぐに清水エスパルスの練習に参加するために出発された藤田選手。今後のご活躍に期待しています。