日吉で国際交流!? Plurilingual Lounge!
2009年3月30日に竣工した、日吉キャンパス第4校舎独立館。その地下1階には、多文化交流などを目的とした「日吉コミュニケーション・ラウンジ」が開設された。
その中の施設の一つがPlurilingual Lounge(プルリンラウンジ)だ。Plurilingualとは、「複言語」の意味。ここでは、Plurilingual Partner(プルリンパートナー)と呼ばれる外国語教育研究センター所属の留学生を中心とした様々な言語・文化背景を持つ学生と交流することができる。
日吉キャンパスでどのような複言語・複文化交流が行われているのか、プルリンパートナーであるフランス人、Briceさんにお話を伺った。
■Plurilingual Loungeについて
―Plurilingual Loungeはいつからあるんですか?
昨年度から「外国語ラウンジ」として、第3校舎のほうにありました。今はそこは自習室になっていますね。4月から「プルリンラウンジ」としてここに移転しました。
―移転してどう変わりましたか?
前は扉があってちょっと入りにくかったかもしれないけど、今はとても入りやすくなったと思います。
でも、前の場所にはパソコンが設備として置いてあったんですが、今は個人のノートPCが必要なのが難点ですね。
―なぜPlurilingual Loungeは作られたんでしょうか?
日本人の学生にとって、留学生と話をすることは、とても勉強になるからだと思います。
いつもはテキストを使って勉強するけど、それだけだとつまらないかもしれない。テキストで勉強するだけじゃなくて、本物の留学生と話すことは大事ですよ。
―プルリンパートナーの皆さんは、慶應大学に留学してきている学生なんですか?
そうです。中には帰国生もいるけど、ほとんどは矢上キャンパスに留学してきている留学生で、僕もその一人です。あとは、三田キャンパスに留学してきている人もいますよ。
矢上では授業の中でも英語でミーティングをしたりするので、みんな母国語でなくとも英語は大抵話せます。それにここに来る日本人の学生さんも英語を習いたいという人がやっぱり多いので、英語は特に必要ですね。
―Plurilingual Loungeには、どんな言語を話せる人がいるんでしょうか?
英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語、マレー語、インドネシア語、ベトナム語、ノルウェー語などがあります。プルリンパートナーによって話せる言葉は違いますね。後期からはアラビア語を話せる留学生も来るかも知れないですよ。
―プルリンパートナーにはどうやってなるんですか?
AOPプロジェクトのコーディネーターが留学生や英語を話せる帰国生に声をかけて、面接をして決まるという感じですね。
―ところでお昼休みの時間も空いているようですが、ここでお昼を食べることもできるんですか?
許可を取れば大丈夫です。
だからお昼を食べながら英語を練習したいときも来れますよ。今はそうしている人はあまりいないんですけど(笑)。
▲取材中突如始まった、各国語での「お元気ですか?」の紹介。あなたはいくつわかる?
■プルリンパートナーって?
―Briceさんはなぜプルリンパートナーをやろうと思ったんですか?
まず、とても楽しいからです。アルバイトとしてでも学生と話をするのは楽しいし、僕はフランス人で英語は母国語ではないですが、英語は何年間も勉強してきたので話すのは難しいことではないし。それに、僕のほうが教えられることもあります。
―Plurilingual Loungeをどんなスタンスで利用してほしいと思いますか?
色々な人に来てほしいですね。ペラペラに喋れる人だけではなくて、気軽に外国語に触れたいという人にも。留学生はみんな優しいし、ここもいつでも空いているので、恐がらなくても大丈夫ですよ。
―ということは、英会話の初心者でも来て大丈夫なんでしょうか?
よく来ますよ。「一緒に話しても大丈夫ですか?」という風に来てくれるので、「もちろん。ぜひ座ってください」というような感じで。
僕たちは先生ではなくて同じ学生だから、厳しくないんです(笑)。ただ一緒に話すというだけなので、楽しんで話せると思います。
―普段はどんなこと話しているんですか?
それは学生の会話のレベルによって違いますね。英語が得意で難しいことでも話せるなら、「昨日は何してたの?」のように、特に決めなくても大丈夫だし、政治の話や料理の作り方の話のような難しい話もしたりしますよ。僕はいつも最初に「元気?」って聞くんだけど、そのあとはフリー。サッカーが好きな人だったら「昨日の試合見た?」とか。
あとたまに「今度英検を受けたいので、勉強を手伝ってください」というようなお願いされることもあります。本当に様々ですね。
―学生と接する際に気を付けていることはなんですか?
来てくれる学生に楽しんでもらうことですね。それにその人の英語が上達したら僕たちにとっても嬉しいので、上手く話せるようになってもらおうと心がけています。
僕たちも一緒に楽しみながら英語を勉強したいと思ってます。授業じゃないから、いつも楽しい会話をしたいですね。
―ここでの会話は基本的に英語ですか?
英語が多いですね。日本人の学生は疲れていたりすると日本語を話していますけど(笑)。
英語が話せなくても、大事なのは、自信を持って話すことだと思います。ここは授業じゃありませんし、僕たちは先生じゃありませんから、間違えても怒りませんよ。安心してください(笑)。
―1日の利用人数はどれくらいですか?
10人から15人くらいです。まだまだ少ないと感じますね。
利用する人はプルリンパートナーの友達も多いですし、英語を話したいから来るという学生が少ないのが残念です。![]()
―なにかイベントを開くことはありますか?
たまにダンスイベントや初心者用の言語・文化ワークショップ(通称BASIC)も開いています。
何をやるかは自由なので、学生の提案や会話の中から決まります。例えば、もし興味があると僕たちに言ってくれたら、フランス料理教室も開きますよ。学生の皆さんの場所ですから、皆さんが企画してもいいですし、提案やリクエストもしてください。イベントは決まり次第ホームページでお知らせします。
―では、最後に塾生にメッセージをお願いします。
ここにいる留学生のみんなはとても優しいので、英語でも他の言語でも、興味があったらぜひ来てください。勉強じゃありませんから、どんな話をしてもいいし、やりたいことがあったら一緒にイベントを作りましょう。英語が上手でなくても大丈夫だし、すでに話せて更に上手になりたいという人も歓迎です。
■利用者の声
実際にPlurilingual Loungeを利用している塾生にもインタビューしてみました。
―どんなきっかけでPlurilingual Loungeを利用し始めましたか?
僕は留学に行く予定なので、その前に英語を練習しようと思って来ました。
他には、外国人の先生と仲良くなったことで繋がりができて来るようになる人もいます。
―Plurilingual Loungeの良さはどんなところですか?
まず、留学生とたくさん話せるので勉強になりますね。みんなフレンドリーなので気軽に話しやすいし。
それに、外国に行かなくても外国人と話せるのはお得だと思います。あと留学生はマスターやドクターの方が多いので、勉強を教えてもらうこともできます。全部英語ですが(笑)。
―同じ塾生にメッセージをお願いします。
今は以前の場所と違って入りやすくなったので、最初の一歩は踏み出しにくいかもしれないけど、楽しいところだしみんな気軽に来てくれたらいいんじゃないかと思います。
―ありがとうございました。
「大学内での異なる文化間のコミュニケーション」と聞いて授業のようなものなのかと気構えて取材に向かったが、考えていたよりもずっとフレンドリーで、本当にただ学生同士で話せる自由な場所という印象を受けた。事実、プルリンパートナーも塾生も実に楽しそうに過ごしていた。
さらには、Plurilingual Lounge独自のSocial Network System(SNS)もあるという。少しでも興味があれば、ぜひ勇気を出して足を運んでみてはいかがだろうか。きっと、日常の中で異文化を感じられる貴重な機会になるはずだ。