ミスター慶應2011 エントリーNo.4 小澤孝太さん(経済3年)

ozawa2 デザイナー兼大学生。歴代候補者の中でもかなり個性的な肩書を持つ小澤さん。
クールな芯の強さと、相手の話を包み込む柔らかさ。
時折見せる少年のような笑顔と、真剣に話す大人びた表情。
彼の様々な表情には、私たちを惹きつける彼だけの魅力が、確かにある。
あなたも是非、その魅力に触れてみませんか?

 

■デザイナーのきっかけは演劇部!?

―出場のきっかけは?

僕の場合は服飾の専門学校にも通っていて、普段洋服を制作することが多いので、あんまり大学には来ていないんです。出場することで、慶應の学生にはない専門学生や美大生のいいところを伝えられたらという思いもあって出場を決めました。

―周りからの反応はいかがでしたか?

塾高時代からの友達とかからは「え、出てんの?」みたいな感じで…。すごいプレッシャーです。

―コンテストに出るようなキャラじゃないということですか?

全然違いますよ。もうほんとに引きこもりの根暗です(笑)。

―デザイナーを目指したきっかけは?

なんだったんでしょう…。

高校生ぐらいから洋服に興味があって、自分で着たりリメイクしたりしていた頃、周りに「一緒に何かやろうよ!」っていう友達ができてきたんです。

演劇部の衣装やフライヤーを作ったりとか、友人で写真家の奥山君が撮る写真のために服を作ったりとかしているうちにどんどん本気になって行きました。今は生涯続けていけるよう、人生かけて頑張っています。

―普通部・塾高の環境も影響したのですね。

ozawa4 中高と演劇部に所属していたのですが、僕は部長だったので、自分で脚本選んで、衣装も考えて、演出もやって、お客さんも呼んでってなんでもやっていました。その時にフライヤーをデザインしたり衣装を作ったりすることで創作意欲が出てきたし、物事を客観的に見れるようになって、すごく勉強になりました。

―普通部から慶應に通っているということですが、慶應のいいところは?

いろんな部分があると思うけど、本当にいい学校だと思うので入って良かったです。

いろんなことやれる環境があって、やっている人がいて、大勢の先輩がいて。そういう多方面での人とのつながりは素晴らしい学校だと思います。

■専門学校と大学と。

―今は大学よりもファッションのほうが比重高いんですね。

そうですね。でもちゃんと単位は取っていますよ。フル単なんですよ(笑)。

―大学進学と専門学校、迷いませんでしたか?

ファッション界で働くにしても、大学で学ぶメリットは大きいと思います。行けるなら行っておくべきだと思って。

―経済学部での勉強も役に立っていますか?

本当に、重要なことですよ。どんなに才能があっても、経営がうまくいかなくて世の中に作品を出せない方も多いと思います。どちらの面も合わせて上手く続けていきたいです。

―大学での交友関係はどうですか?

仲が良い人と授業を受けたりはしますけど、中庭とかで集まっているのを見ると、ちょっと時間がもったいないなーって思っちゃうんですよね。

群れたりはしないので、学校での交友関係は広くないと思います。

ozawa5―自分で行動して専門学校の学費を払ったり、そちらの学生と過ごしていると慶應生に対して思うことも多いのでは?

あ、それは、ほんとに…うん、ありますね。でも慶應生というか、大学生の生活そのものが違和感なんです。僕の感覚では、ですけど。

飲み会に行くことが、なんのためになっているの?みたいなとこがあって…。

わいわいするのは楽しいと思うんですけど、僕にとってそこに喜びは見いだせないんです。

―もしファッションがなかったら大学生活はつまらなかったかもしれませんね。

あくまでも僕にとっては、ですよ。僕の価値観では、そうだったと思います。

自分のやりたいことを見つけられたのでそれは幸せなことなのかもしれないですね。

■一生懸命で済む問題じゃない。

―明確な目標があるというのは幸せだと思います。

…でもこれでいいと思ってやってきたんですけど、もう毎日が葛藤です…。

職業となっちゃうと、周りはみんな就職して、一流企業に入っていくのに、自分はこの世界で一から一人で積み上げていかなくちゃいけなくて…リスクもあって…毎日吐きそうですね。(笑)

―専門学校の友達とは遊びますか?

あまり普段は遊びませんね。寂しい時もありますよ。寂しさと孤独との戦い。理解してほしいことがある時もあって…。

でも寂しいからって遊んで紛らわしても意味がない。服を作るしかないと思っています。

―周りには分からない不安も抱えながらやっているんですね。

すごいじゃんとは言われるけれど、周りから見たらただ遊びながら楽しそうにやっていると思われているかもしれないですけどね。

それに、すごいって言ってもらって喜んでいてもいけないですし…。

学生なら頑張りをほめてもらえる。でも社会に出たら頑張るのは当たり前で、結果で判断される。作業にかかった時間が短い人の方が評価されるんですよね。

一生懸命で済む問題じゃない。だから常に、将来につなげていかなきゃってプレッシャー抱えながらやっています。

―先が見えない不安、ですよね。

ほんとは安定した収入があって、好きな服を作れたら心も安定するんでいいんですけどね。でも不安だから頑張れるってところはあるのかもしれません。

―ご両親は応援してくださっていますか?

初めは猛反対でした。慶應行って、なんでファッションをやるんだって感じで。

今はもうあきらめ半分応援半分って感じです。

―自分に子供ができてリスクのある道を進もうとしていたら、応援しますか?

まず、あまり家庭を築く気が無いです。あんまり長生きしたいということもないですし。

安定してどうこうよりは、一生を就職した会社に捧げるような時代じゃないんだから、自分が社会に対してできることをとことん貫く。そういう一線振り切れた人は好きです。

■二つの価値観を合わせて

―大学と専門学校に同時に通って、それぞれの違う価値観に触れることはできましたか?ozawa3

はい、本当にそうですね。大学には大学のいいところがあって、逆に僕にはなじめないところもあって。でも専門にもいいところ悪いところがあって。それを知って、なんかうまくお互いの刺激になればいいなと今は思っています。

―専門学校の良さを教えてください。

僕が偉そうに言える事じゃないのですが、大学生は人とのつながりを求めて、その中で生きている部分が大きいと思うけど、専門学校はやりたいことがまずあってそれを仕事につなげるためにコツコツ頑張っている人が多いと思います。一人でいることも多いですし。

アート関係の話ができて楽しいとこも良いところですね。

―両方に通っていることは、作品づくりに反映されていますか?

はい。今の時代、人々を知って、経済を知って、アート、音楽を知って、全部が反映されると思うので、いろいろ知っていることは強みになるのでは、と思います。

■一問一答!

―他の候補者のイメージを教えてください!

毎年雰囲気違うと思うけど、今年は色々なタイプの人が集まっているなぁと思います。

2ちゃんねるであだ名とか付けられているのが面白かったです。(笑)

―今興味があるものはありますか?

僕、特に興味があるというものがないんですよ。逆にいえば何にでも興味があるんですけど。

好きなタレントはいないですねー。そもそも人に対して興味薄いというか。

―じゃあ恋人がいても作品づくりの方に没頭しちゃったり・・・?

あ、それはあるかもしれないですね。

―草食か肉食かというと?

草食だと思います。基本的に引きこもっているし、草食系のトップにいると思います。(笑)

―自分をキャラクターに例えると、どんなキャラになると思いますか?

なんだろ~。カビゴンとか?寝るの大好きなんで。(笑)

―個人的にはミュウっぽいなって思います!やわらかい雰囲気とつかみどころのない感じが…。

ミュウツーほど強くないですよ。(笑)

ozawa6―人生で影響を受けた経験はなんですか?

常に周りから影響受けています。例えば授業受けていてもその中で何か自分に生かせるものはないか、という姿勢で考えるようにしています。

具体的にだったら、演劇部の経験と、周りで活動している人たちの影響が大きいのかなと思います。

―自分にとってのイケメンとは?

かっこいいなと思う人たちは、男くさく頑張っている人が多い。自分もそう生きていきたい。

―こだわりってありますか?

何かを決断する時には沢山の情報があった方がいいと思うので、常にアンテナを張って自分に取り入れられるものを探していること。視野を広げて客観的に見ていいところは取り入れるように心がけています。

―最後に意気込みをお願いします!

「慶應にもこんな人がいるんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。

決して偏らず、常にいろんな考えを吸収しようとする小澤さん。その根本には相手を包み込むやわらかさがあるように思いました。コンテストを通じての彼の挑戦にも注目です!

取材者:安田ひろみ、岡田秀介