■初代ミス矢上
寺川奈津美さん
初代ミス矢上 寺川奈津美（理工学部４年）
１０月１６、１７日に渡って矢上キャンパス開催された矢上祭。理工学部の学園祭である。その中でも目玉企画であった『理系美人』。ミス慶應コンテスト理工学部版といった内容だ。今回は、その『理系美人』初代ミスに輝いた寺川奈津美さんに、ミスになった感想や裏話などを取材させてもらった。
■矢上祭ホームページ
http://www.yagamisai.jp/
■きっかけは友達の推薦
「理系美人に出ることになったのは、友達に推薦されたからです。そのときは、なんとかなるかなって謎の余裕を見せていました。私はあまり後先考えるタイプじゃないので、あまり深く考えず、まだまだ先のことだと思っていたらどんどん日が近づいてきて・・・。近づいてくるにつれてどんどん焦ってきて、なんで私出るんだろうとも思っていました。」
■「私はお笑い系です！（笑）」
「ミスコンって聞くと、イメージ的にきれいな人が多いので違和感を感じていました。他の学校の人とか、テレビに出る人とか見て自分を比べても、なんか違うなーって。みんなスタイルいいのに、私は自分で違うと思うので。私はそういう系ではなくって、どちらかというとお笑い系なんで（笑）「えー、あの人がミスに出たの？」って言われそうと思っていました。私なんかが出ていいのかなって思っていました。」
「ついにはウェディングドレスを着るなんて話になったときは、本気でびびっていました。あとでびびるぐらいなら、ちゃんと考えないといけないですよね。それから、矢上祭の実行委員の方からちょくちょく連絡くるようになって、せっかく出るんだったら楽しもうって思うようになりました。四年生で最後の年ですし、楽しんで終わりたいなって。」
■「ミスじゃなくてミステイクだよ（笑）」
「最初出るって決まったときは、友達に言うのも怖かったです。なんせ小心者なんで。「何してるんだよ！？」って言われるだろうなって思ってましたね。それで話したら、「何してるんだよ！？」どころじゃなくて、「ミスじゃなくて、ミステイクじゃないの？（笑）」って言われて・・・」
「それでも友達が私のために応援してくれて。ミスコンにはいけなくても、日曜日なのにわざわざ矢上に投票してくれる人までいてとても嬉しかったです。四年間の思い出が詰まったかのような二日間でした。今までの四年間の間に、自分が作ってきた友達のありがたさを改めて確認できて、素直に嬉しかったです。」
良い思い出を作れたという寺川さんだが、実は思い出以外に嬉しいことがあったようだ。
「優勝記念にｉＰｏｄをもらいました！とても嬉しかったです。あと、理系美人のエンブレムの入った盾ももらって、二つとも今回出場したことでの思い出の詰まったものです。」
もし来年も参加できるなら、次は理系美人で企画側をやりたいと言う寺川さん。「今四年生ですよね？」と聞くと、「はい、もうその頃は社会人で来年は出られないので、初代ミスとして花束を贈呈したいです！」と照れながら言う寺川さん。
「今年盛り上げてもらった分、来年恩返ししたいなって。推薦されましたけど、もともとミスコンに微妙に憧れはあったんで、出れたことに光栄です。」
■矢上の好きなところ、嫌いなところは？
◇矢上好きです！！
「静かで落ち着いている雰囲気がとても好きです。もともと私は山口県出身で、一年生のときにいきなり日吉に来てとにかくびっくりしました。大学には、きらびやかな人がたくさんいて、軽く自分に居場所がないんじゃないかって思っていました。私小心者なんで（笑）
それが矢上なら、ジーパンにTシャツみたいな手抜きな格好してても、周りの人に溶け込めるんで目立ちませんし！（笑）変に気を遣う必要がないところが、とても好きです。もちろん日吉は日吉で、一年のときの思い出があって好きですけどね。」
「それと、落ち着ける場所があるんです。それは、数年前にできた新棟の上の方の階です。そこから外を見渡すと、矢上を見渡せてとても気分が落ち着きます。その新棟には、DNAの螺旋構造をしたモニュメントがあって、まさに理工学部っぽい感じがしてなんだか好きです。」
日吉で落ち着かないと思う人は、一度矢上に立ち寄ることをオススメする寺川さん。ふと立ち寄って、新棟から外を見渡していると、近くに寺川さんがいるかもしれません。
「嫌いなところは、研究が進まないときなんかに、落ち着きすぎているせいか、どんよりしてしまうことです。そんなときは矢上なんて嫌だよって思っちゃいますが、新棟から景色を見渡して、気分転換します。それぐらいですね。」
■理工学部の人と言えば忙しそうですよね？
「いや、そうとも限りません。もちろん、発表前なんかは忙しいですけど、今年の前期なんかは忙しくなかったです。でも、運動がとても好きでその頃は週に4回ぐらい運動したので、違った意味で忙しかったです（笑）その頃は運動→矢上ってサイクルでしたね。」
とても運動が好きな寺川さんは、バスケットのサークルに入っているだけでなく、個人的にダンスをしているそうだ。
「実家に帰ったときなんかは、家族みんなでジムに通っています。一度家族に誘われるままにエアロビをやったときはかなり恥ずかしかったです（笑）」
「最近は卒論が近くなってきているので、あまり運動はできませんが、やるからには楽しみたいなって思ってのぞんでいます。卒論で大学生活を気持ちよく締めたいなって。がんばります！」
■暗い矢上を明るくしてくれるミス矢上！
自分がミスに向いていないと言う彼女であったが、その笑顔は暗いと思われがちな矢上を明るくし得るものであり、まさに初代ミス矢上にふさわしい人であった。
今年成功を収めた『理系美人』の企画。果たして、来年彼女は花束を贈呈するのだろうか！？
