「学生のための政策立案コンテストGEIL2010」開幕
「長い夏休み。この間にあなたは何をするだろうか。」
そうしたアンケートを取れば上位には、「海へ行く」やら「スイカを割る」やらが来るのかもしれない。
しかしながらおそらく、「日本の将来を危惧する」という回答はそう簡単には現れないのではなかろうか。
今日はそんな、うだるような暑さをものともせずに、広い視野で物事を見つめる学生たちを紹介したい。
本コンテストの目指すものを知ることが、政治のみに限らず、社会の抱える様々な問題を考え始める一助となることだろう。
「学生のための政策立案コンテストGEIL2010」は、今年で12年目の開催となる、日本最大級の政策立案コンテスト。後援には、経済産業省、構想日本、東京都、日本経済新聞社、松下政経塾といった、日本の中枢を担う団体がこれでもかと言わんばかりに名を連ねる。
こうした前評判から、GEILが巨大なコンテストであることは見当がつくが、では一体何のためにコンテストを開くのか。
その疑問に対し、実行委員長の安居 俊裕さん(一橋大学経済学部2年)が開会の挨拶において、開口一番に答えてくれた。
「ある政治家は、常に3年先の世界を見据えて活動すると聞きました。しかしながら私たち学生は、20年、30年後の社会を背負っていく立場にあるため、20年、30年後に社会がどのようなものであって欲しいか、今から社会は何を行うべきなのかを考え訴えていく必要がある。その為の場を創り出したいというのがGEIL2010の想いです。」
この話から、本コンテストは決して政治家志願者を募るだけの企画ではなく、いつのまにか社会に 組み込まれる一学生、一個人が自発的に 実行委員長の安居さん
行動するきっかけを得る計画なのだとつかめる。
社会の流れに身を任せ、無意志にただ生きることは可能だ。けれども、時代の先頭に立ってより良い社会を築くこともまた同様に可能である。二つの選択肢がある時、あなたならどちらを選ぶか、というGEIL2010の問いかけには、我々取材陣もはっとさせられる思いがした。
本コンテストで取り組む具体的な課題としては、
「医療を取り巻く社会変化と現状の政策の下で生じうる慢性期の『医療難民』問題」
が提示された。流れとしては、
①「医療難民」として顕在化しつつある事例の把握(課題文読む)②明確な”問題”を発見(誰にとってどのような状況で、何故生じ何故解決されないのか)③危機感解消へ向け、政策立案
というもので、全日程のスケジュールは、
一日目:基調講演(後日掲載予定)
二日目:社会問題の現場でフィールドワーク
三日目:戦略策定
四日目:経産省現役官僚によるコンサルティング
五日目:プレゼンテーションセミナー
六日目:予選プレゼンテーション
七日目:決勝プレゼンテーション
となっている。
アイスブレイキング
事前課題による審査を通過した、総勢80名が出場する本コンテスト
において、参加者間でまず行うべきこと は、「仲間・ライバルとの交流」である。こうした判断の下、初日に株式会社はぐくむ代表取締役の小寺毅氏を招聘し、アイスブレイキングとして自己紹介大会を行っていた。
この自己紹介では、参加者間で素早く打ち解け、かつ相手の記憶に残りやすいよう、自らのニックネームをまじえながら行われていた。
100名近くを前にして自己紹介中
普通なら、同じ机を囲む人間同士で、一人二、三分程度で軽く終えてしまう自己紹介だが、今回は講師の指導の下、全体の前で次々と発表を行い、中には笑いを取る参加者もいた。
そして、十数名の自己紹介が終わると、今度は本当に彼ら全員の名前を覚えたか試される時間が設けられた。
最後の一人というところで答えられなそうになると、忘れられた出場者の周辺から「惜しいな」という笑いが巻き起こったが、回答者が気合いでなんとか名前を思い出すと、万事幸せなムードで記憶力テストが終了した。
自己紹介は、その場で楽しんで終わりではなく、今後付き合っていく上で常に念頭においておくべきことであるし、その本質を意識化する上で本テストは有意義だったと思われる。
自己紹介の最後には、制限時間内で一体何人と触れあえるか、という勝負が行われた。
軽く聞き耳を立ててみると、やはり、「チームバチスタの栄光」や「コードブルー」、「Dr.コトー」といった、医療系のドラマ・映画の単語が多く聞かれた。
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| ライバルなど忘れ、手と手を取り合う参加者 | 大人の会話を楽しむ参加者 |
「絶対、二人だけの内緒だかんね!」
参加者が十分和んだと思われたところで、アイスブレイキングは終了した。 ![]()
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会場に並ぶ医療本の数々
課題発表
アイスブレイキング後にいよいよ、7日間頭から決して離れることがないであろう課題の発表が行われた。
すると、先ほどまでのにぎやかな雰囲気は一変し、途端に張り詰めた空気が会場に立ちこめる。
真剣な面持ちで課題文を読む参加者たち
本コンテスト参加者たちは、先に挙げた日程にて5人1組で本課題に向かい、6日目の予選プレゼンテーション時に、16グループから4グループにまでふるいが掛けられることになる。
決勝プレゼンテーションの日程は、2010年9月4日(土)13:30~17:30、会場は、国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室となっているので、都合が合うならばぜひとも、No.1の政策案を目と耳で感じて欲しい。
応募はこちらのHPから
http://www.geil.jp/geil2010/index.html
付録:基調講演
講演者:東京大学医科学研究所 上 昌宏 特任准教授
※後日掲載予定