塾生キックボクサー、K-1 WORLD MAX 2008日本王者と対戦
あなたは知っているだろうか。慶應義塾高校時代に、18歳以下のK-1王者を決める「K-1甲子園」にて優勝を果たし、現在二年生として本大学に通いつつ、キックボクシング界でも活躍している”松倉信太郎”さんを。その彼が、去る12月11日(日)に、2008年のK-1 WORLD MAX日本王者でありK-1 WORLD MAX世界トーナメント8位の城戸康裕選手と対戦した。結果は厳しいものではあったが、本レポートを機に松倉さんについて詳しくなり、今後はより多くの塾生から応援してもらえれば幸いだ。
本試合は、谷山ジムが主催する「Bigbang7(全15戦)」の最終試合として行われた。途中、タレントのJOYさんや、アイドルグループのpre-dia、その他ゲストも登場し、観客数は開会とともに増加していった。数試合終わった頃に場内はほぼ満席で立ち見者も現れていた程であり、注目度の高さがうかがえた。
試合前に松倉選手に会えた際は、冷静さと精悍さを兼ね備えているといった印象を受けたが、相手が非常に格上の選手であることもあり、本人としては身が引き締まる思いと話していた。また、元日本王者の一発は重いので、間合いなどの面で警戒しつつ徐々に城戸選手の体力を削っていけたらと語ってくれた。後に述べるが、結果としてはまさにこの危惧していたことが一瞬の隙に起こってしまうことになる。![]()
最終試合で、かつ相手は元日本王者であるため、松倉選手と城戸選手が入場すると場内では松倉選手を応援する声が多く聞かれた。
そして、いよいよ試合開始。
序盤、松倉選手は試合前に話していたように、ローキックを多く取り入れ、下半身へのダメージを蓄積させる。だが、対する城戸選手も足技が得意ということもあり、素早く痛烈なキックをテンポ良く放つ。この俊敏な動きにも松倉選手は徐々に対応してゆき、攻撃をガードしつつ、パンチも含めたカウンターで城戸選手に攻めかかっていく。
そして、勝敗を分けることになる2ラウンド目。1ラウンド目よりも両選手ともに技を繰り出すテンポが上がる。そのため、かなりの至近距離になることも多々あり、城戸選手はボディーに蹴りを入れて、ダメージを加えつつ距離も取っていた。だが、松倉選手の方も一瞬の隙を突いて、多彩なパンチのコンビネーションで城戸選手を襲う。そして、松倉選手が城戸選手をコーナーへ追い込む。だがしかし、最後の瞬間は非常に素早いもので、城戸選手が体を回転させつつ放ったバックブローが松倉選手の顔面を直撃。この不意の攻撃に、松倉選手はそのままダウンさせられてしまう。
一観客としては、試合開始から松倉選手が圧倒的に劣勢だったようには見えず、出来れば立ち上がって試合を仕切り直して欲しいと思ったが、その場でレフェリーにより続行不可能と判断され、城戸選手がKO勝ちを収めた。試合後印象的だったのは、意識を取り戻した松倉選手が城戸選手に歩み寄り、互いに抱擁を交わしたところだ。この様子から、純粋に相手の強さを讃えつつ、自身ももっと強くならなくてはという決意が感じられた。
「Bigbang7」における試合レポートはこれで以上だが、最後に松倉選手が試合後慶應ジャーナルに語ってくれた言葉を掲載してから締めくくることにする。
松倉選手:「観客の皆さんにはわざわざ来て頂いたのに、あんなに不甲斐ない姿を見せてしまって本当に申し訳ないです。絶対にここから這い上がっていくので、良かったらこれからも応援よろしくお願いします!」
元日本王者を相手に辛い敗北を喫しはしたが、松倉選手の心の"灯"は逆に勢いを増してくれるのではないか。まだまだ選手としての生活は長くない松倉さん。今回の悔しさをバネに、今後さらなる成長を見せてくれることを期待したい。