矢上祭レポート&理系美人コンテスト
理系学生のたまり場である矢上キャンパス。日吉から徒歩5分程度だが、この坂の上の要塞には一度も訪れずに卒業するという文系の学生も多いのではないだろうか。今回はそんな「近くて遠い」矢上キャンパスで開催される「矢上祭」の実態を調査した。そこで浮かび上がる意外な素顔を見れば必ずや矢上のイメージが覆り興味が湧いてくるに違いない。
即座に気が付くのは、パンフレット(カラー60ページ)が無償で配布されていることだ。
こうしたささいなことからも矢上祭の懐の深さが分かる。
また入場ゲート付近には、行きたい場所のスイッチを押すだけでキャンパス内の道筋を表示してくれる電光案内板が設置されていた。![]()
特に行き先を決めていたわけではないのに、我々もついつい誘惑に駆られて試し押ししてしまった(→画像。見づらくて申し訳ないが、ライトが点滅している)。
ゲートを超えるとすぐにメインステージ登場。
取材は矢上祭の二日目に行ったので、初日のステージ企画を軽く挙げておく。
□メインステージ(10/10)
1.UNICORNS SONGLEADERS(チアリーディングの派生)
2.アカペラサークルWALKMEN(ハモネプにも出場)
3.女装コンテスト(女装度No.1を決める)
4.Dance Crew es,Revolve(ダンスバトルもあり)
5.スマブラ大会(優勝賞品はWii。昨年度ミスター慶応の江口君も参加)
歌、踊り系、女装コンテストから昔懐かしのスマブラ大会まで、一日目から非常にバリエーション豊かなステージになっていたようだ。
そして、二日目。
矢上祭の目玉とも言える「理系美人」コンテストが口火を切る。
司会は後藤さん・佐々木さん(←)の二名で、テンポ良くミスター候補者が紹介されていく。
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↓2.高野山拓史さん 「恥ずかしいことをするので反応して下さい。」![]()
↓4.池内一将さん 「(エントリーNo.5岸さんと一緒に)チョリーッス!」![]()
この時には早くも大波乱が巻 き起こりそうな予感がしたが、とりあえずみんな写真より生の方がカッコ良く、場内もテンションが上がっていた。
コンテストは早速一つ目の企画「ファッションキング」へ。
「合コンの勝負服」というテーマに合わせた服を各候補が既に着用している。
1江原さん 「基本はフォーマルだが、多少ゆるく。イギリス留学中に買ったVivienne westwoodのネックレスがポイント。」
2高野山さん 「ピンクでかわいい系に。Mr.OLIVEのネックレスがアクセント。」
3.太田さん 「いつもカッチリした服だけど、合コンなのであえてゆるくしました。」
4.池内さん 「シンプルイズベスト。細身なシルエットを目指しました。」
5.岸さん 「カジュアルでさし色に黄色を。でかめのペンダントは女の子ウケが良いと雑誌に書いてあったので(笑)。」
ファッションキングにつづいて、「シチュエーションクイズ」が始まる。
お題は、「待ち合わせに寝坊して30分遅刻!彼女をなだめるセリフは?」というもの。
ミスター候補の相手役には、矢上祭実行委員の人(男)が女装した、「シュンコちゃん」が抜擢される。司会の後藤さんは、「自分の方がまだカワイイ」と主張していたが、シ
ュンコちゃんも脚の毛を剃るなどして 努力した様子がうかがえた。
さて、演者が揃ったところで早速クイズが開始される。
1.江原さん「バイトが忙しくて抜けられなかった!けど、シュンコの為にこれ、買ってきたんだ」
シュンコちゃん「(江原さんにパッケージを読まされて)…もしかしてそれってあの、『外はサクサク、中はもっちり』で有名な…?!」
江原さん「そう、モッフルさ!今ならすぐそこの屋台で好評発売中だよ」
コンテストのクイズで出品物の宣伝も兼ねてしまうとは、やはり出来る男は違う。![]()
2.高野山さん「ごめんごめん、モモ買ってたら遅れちゃった。…あ、でもこんなところにもっと良いモモが…!」(→シュンコちゃんのお尻目がけて一直線)
場内からは「キャッ…」という叫び声とともに笑い声が。
司会「いやぁ、こんなことされたら普通引きますけどねー、イケメン
であればオールOKです♪」
3.太田さん「実はずっとこの辺にいたんだっ。もう、絶対に離れないよ…」(←シュンコちゃんに抱きつく)
4.池内さん 前の流れを受けて、無言で抱きつきいきなりキス。
シュンコちゃんも全く抵抗しようとしないので、司会者が二人を引き離そうと頑張っていた。
5.岸さん「シュンコとのデートを妄想してたら時を忘れちゃってたよ」
以上でクイズは終了。
どうやら理系美人コンテストにはタブー的なものは一切存在しないらしいことが分かった。
この自由さが、他にはない、理系美人コンテストの醍醐味のように思われる。
ミスターの企画が終わると今度はミス候補のおでましである。
こちらは初めにフリップを用いてシチュエーションクイズを行う。
一つ目のお題は、 「彼氏が試合に負けてしまった…。そんな時どうする?」
←1.塩田純さん 「負けても得られることは多いの で練習したことを褒める。次がんばっていこう。」
←5.西村緑さん「(自分ならそっとして欲しいので)ネコを連れてく」
続いて第二の質問。
「彼氏の携帯に知らない女から「今日は楽しかったね」というメールが。どうする?」
1.塩田さん「とりあえず理由を聞く」
2.春木さん「詳しい説明をもらう」
3.山本さん「大泣き→何か買ってもらう」
大泣きは演技?との問いに、「わざとではないです」
4.田島さん「ケータイをバキッてしてみたい」
(ちなみに、自分の携帯ではなく相手のものを折るとのこと。)
5.西村さん「(かわいらしいネコの絵を添えつつ)尾行」
ラストに、候補者の過去を探る「My history」というコーナーがあり、候補者にとって思い出深い曲が流れると同時に印象に残る写真が発表される。
1.塩田さん 岡本真夜の「Tomorrow」。体育祭の時に聞いて元気が出た。
2.春木さん ゆずの「栄光の架橋」。大変な時にいつも励まされた。
写真は所属する軟式野球部の開幕式での様子。
3.山本さん ABBAの「Dancing Queen」。新体操の部員全員で踊った。
引退する時の、自分たちでデザインしたレオタードを着ている姿を披露。 ![]()
4.田島さん 一世風靡セピアの「前略、道の上より」。高3の時運動会でダンスをした。
写真はライオンキングを演じている時のもの。
5.西村さん Beatlesの「in my life」。普段音楽をあまり聞かないが、この曲の「間奏」だけはお気に入り。
写真は家族でスキーに行った時のもの。「スキーが出来ないのにリフトで登って行ってしまい、仕方なくおしりで滑り降りてきました(笑)。」
これで理系美人のステージ企画は終了。
この後は投票を受け付け、後夜祭にて集計結果が発表されるのを待つだけなので、その間に矢上祭の他の出し物を少し探ってみた。
屋台
店数は中規模程度かと思われるが、他の学園祭では「タピオカ」などを販売する店がやたらと乱立しているのに対し、矢上祭ではそうした代表的なものからだけでなく中国・韓国・インド料理、はたまたトルコ料理やらテキサス料理まで、多種多様な店が軒を連ねていた。この中から今まで経験のなかった味を発見できれば、とりあえずは来た甲斐がありそうだ。
ドネルケバブとトルコアイスの店→
ちなみに、あのラーメン「二郎」でアルバイトをしていた人が作るというラーメン屋も出店していた為、ジャーナル部員で急遽その店を調査してみたところ、味や食感が二郎のものを正確に再現していることが明らかになった。
また、珍しいものでは、他にも「フリーマーケット」が開かれていた。
お化け屋敷
毎年来場者が多く、リタイア者が出るのはザラという人気企画。昨年の「狂気の館」に引き続き、今年度は「ハロウィンの悪夢」というテーマになっていた。
自称「関東最恐」のお化け屋敷に来年こそ訪れてみてはいかが?
ヤガラジ
「ヤガミラジオステーション」の略で、矢上祭が始まる前に19回に渡ってラジオ番組を提供してきた。内容は、学園祭トークや学生ならではの話題が中心。
矢上祭当日には、日ごろから楽曲を提供しているインディーズバンドなどの公開収録が行われたようだ。ただ、我々が行った時はクイズコーナーが行われる前の休憩時間というタイミングで、企画の様子がよく分からなかったというのは否めない。
ヤガラジは今(10/25現在)でも矢上祭HPからアクセス可能。
その他いろいろ
グラウンドを利用してのミニ遊園地(こども用)や、フットサル大会、それにダーツ、ライブハウスなどといった催しが実施されていた。
また、研究室紹介では普段お目にかかれない最先端技術に触れられるようになっている。
(サークルレベルで行う室内出し物については割愛する。)
メインステージ
再びメインステージに戻った時は、「PEEP★4U」というインディーズバンドのライブ中だった。
この「PEEP★4U」のボーカル木村優さんは、人気読者モデルであるだけでなく外務省の「カワイイ大使」に任命されたという経歴も持っているそうだ。
ライブにはヘッドバンギングも含まれていた為、終始頸椎がおかしくならないか心配してしまう程激しいものになっていた。
その後、言わずと知れたダンスサークル「JADE」によるダンス披露がなされ、素人目にもカッコよく映る彼らの姿に感服した。
さらに続いて、アカペラサークル「おすばん」と「DAD’S」が順に出演し、持ち前の歌唱力を存分にアピールした。
個人的には、ボーカルの人の魂こもった歌い方が好き。
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クールな印象の
DAD’S→
そして後夜祭がヒートアップ
し、ステージ前が観客で溢れ返らんばかりになった頃、「es」「Revolve」「JADE」という大規模ダンスサークル間でのダンスバトルが行われる。
みなバック転をしたり前宙を混ぜたりと、もうとにかく怒涛の勢いで技を繰り出し、さらにスピードが非常に速い為、写真を撮ることが全くもって不可能な状況であった。
ちなみに、最終的に三つ巴の熱戦を制し見事栄冠を手にしたのは「JADE」だった。
理系美人コンテスト結果発表
・ミスター
まずは2位の発表で、エントリーNo.2 高野山拓史さん(写真中)が選ばれる。
そして、注目の1位には、 エントリーNo.5 岸達也さんが輝いた。
↓以下慶應ジャーナルのインタビュー
―コンテストを振り返っての感想を!
最初は「自分が出るのか…」と不安に感じていましたが、学科など周囲の人たちの後押しがとても心強く、非常に感謝しています。それだけに、応援してくれる物理情報学科を必ず盛り上げようと固く心に決めて頑張りました!
―「ミスター矢上」から見た矢上の良い点は?
規模は小さいけれど、その分結束力が強く、周りの支えというものを強く感じられることですね。授業はクラス単位でほとんど一緒だし、みんな仲が良くて大学生活が楽しいです!
―ありがとうございます。グランプリ受賞、おめでとうございました!
・ミス
ミスターと同様、2位からの発表で、エントリーNo.5 西村緑さんが準ミスの座に。![]()
そしてラストがミス部門1位の発表。
長いドラムロールの末、エントリーNo.3 山本智恵さんがミス矢上2009に決定。
↓ここから慶應ジャーナルのインタビュー
―二日間の矢上祭はどうでしたか?
あっという間の出来事でしたが、メイクをして頂いたり模擬店もうまく行ったり、ワイワイ出来てとても楽しかったです!
―矢上祭の魅力を教えて下さい!
やはり実行委員の方々がやる気に満ち溢れていて準備に時間を惜しまないことですね。また、とても温かい気持ちが伝わってきて感謝しています。
―ありがとうございます。あらためてミス矢上、おめでとうございました!
花火
理系美人コンテストも終わり、矢上祭もいよいよフィナーレを迎える。
今年のテーマは「New Wave」であり、「波」と言えば「音波」を連想してしまうのが理系の性ということで、後夜祭のラストを飾る花火には音楽が添えられた。
正直なところ、花火が打ちあがるまでこの説明には少し無理矢理な気がしていたが、いざ花火が始まるとそんな思いはすぐさま吹っ飛び、最高のひとときを過ごすごとができた。おそらく他の観客も全員満足したと言っても何ら過言ではないだろう。
※曲は、「タイタニック」のメインテーマや「天空の城ラピュタ」でおなじみ「君をのせて」といったもので、6,7曲がいずれも秋の花火と相まって風情を醸し出していた。
それ では来年も今年の花火のような素敵なショーが見られることを期待しつつ、この辺りで矢上祭2009レポートを終えることにする。
今年行かなかった人も来年こそこの矢上祭に足を延ばしてみるのはいかがだろうか。