グレートビジネスライフへの道~マスコミ 広告編
シリーズとして公開してきた「グレートビジネスライフへの道」も今回で3回目を迎える。今回、我々は広告代理店の内定者と勤務するOBの方とにインタビューを敢行した。
学生から人気が高いと言われるマスコミ業界だが、放送業、新聞・出版業、広告業、エンターテイメント業と、その仕事は幅広い。また、一般に、様々な業界の中でも選考が早いと言われるこの業界。そんな中、大手広告代理店の募集が間近にせまってきたこの時期、広告代理店のエントリーシートを作成中の就活生も多いのではないだろうか。
そんな学生のため、今回はマスコミ業界の中でも広告業に的を絞り、大手広告代理店H内定者、同じくAの社員の方に意見を伺った。一筋縄ではいかない業界ならではの個性に注目していただきたい。
<クリックすると各インタビューにスクロールします>
■大手広告代理店H 内定者Xさん(法学部法律学科)
Q.1 その企業に勤めたいと思ったきっかけは何ですか?
様々な尊敬できる人に出会い、刺激を受けられそうだったからです。
Q.2 どのようにその企業の情報を集めましたか?
エントリーした際に送付されてきた資料です。
Q.3 その企業と同じマスコミ業界は何社受けましたか?また、就職活動全体では何社受けましたか?
広告は1社。マスコミは他には受けていません。就職活動全体では鉄鋼・総合商社・広告を中心に15社ほど受験しました。
Q.4 インターンには行きましたか?
いいえ。この会社のインターンは存在すら知りませんでした。
Q.5 その企業の説明会には参加しましたか?参加前と後では、企業に対する印象は変わりましたか?
参加していません。
Q.6 OBOG訪問は、どのくらいしましたか?
この会社の方は1名です。他は総合商社を中心に4名ほどしました。
Q.7 ESを書く際に気をつけたことは何ですか?
広告業界では、遊び心のあるESにしようと心掛けました。
Q.8 面接での、自己PRや自己紹介のコツはなんですか?
王道、というか普通にやりました。
Q.9 面接で一番困った質問は何ですか?それになんと答えましたか?
外国人面接官「ぺらぺらぺらぺらぺら(英語面接)」
自分「…?アイウォントトゥースタディイングリッシュ!」
→落ちました。
Q.10 面接での質問に対して、この答えはウケがよかった!というものを教えてください。
あくまでも本音で話したこと。志望動機ひとつとっても、考えようによってはどの会社でも通用するような回答は避け、自分が思うがまま、感じた事を話しました。
Q.11 就活中のハプニング&対処法は?
某製鉄会社のリクルーターに圧迫面接を仕掛けられた事です。
怒鳴られ、泣きそうになりながらも出されたご飯を完食し、怒られた事実についてはしっかり反省し、次のリクルーター面談までに徹底的に論理を詰め、這い上がろうとしました。
それが認められ、社員7名と会ったのち、内定。この方法で、リクルーター採用を敷いている企業で受けた会社は全部内定しました。
Q.12 英語力は必要だと思いますか?(TOEICなどについて)
自分はTOEIC未受験ですが、同期を見るに、英語力はあるにこしたことはないと思います。商社等一部の業界では英語の筆記試験もありますし。
Q.13 どんな仕事をしたいですか?
様々な尊敬できる人間に会うことのできる仕事がしたいです。
Q.14 あなたの思う『就職活動のコツ』は?
焦らない。へこまない。
■大手広告代理店A 社員Zさん(法学部法律学科卒)
Q.1 その企業に勤めたいと思ったきっかけは何ですか?
色々ありますが、決め手になったのは人です。どんなに業績が良くて有名でも、自分がそこで働くイメージが少しでも出来なかったら決断できないと思って就活していました。今の会社に社員訪問を重ねるうちに、ここでこの人たちと働けたらきっといい結果が出せる、きっとなりたい自分になれると漠然と思えたのが大きかったです。
Q.2 どのようにその企業の情報を集めましたか?
言葉とか数字に表せる情報は、会社案内・サイト・業界誌とかを手の届く範囲で読みました。でも本当に大事なのは、言葉とか数字にならない感覚の部分でいいなと思えるかだったので、重視したのは後者の情報を集めること。感覚に関しては、会社に行って社員の方に会うしかないと思います。
Q.3 その企業と同じマスコミ業界は何社受けましたか?また、就職活動全体では何社受けましたか?
マスコミでは、広告のみ5社受けました。総合3社、外資系2社です。あとはネット広告代理店1社、ネット制作会社1社。ほかにも受けましたが練習みたいなものだったので。全体で10社くらいです。
Q.4 インターンには行きましたか?
1Dayくらいの軽いものは行きました。でもあまり受けてないほうだと思います。今の会社のインターンは選考で落ちましたし。
Q.5 その企業の説明会には参加しましたか?参加前と後では、企業に対する印象は変わりましたか?
参加しました。でも正直、よく分からない印象でした。会社説明会はいいことしか言ってないだろうという見方をしていたので、あまり信用していなくて。だから受ける前も後も、よく分からないというのが本音のところです。
Q.6 OBOG訪問は、どのくらいしましたか?
受ける会社の社員の方には最低でも1人はお会いしました。特に広告代理店は職種が多く、それぞれで業務内容が異なるので、全職種一通りお話を聞けるようにしました。慶應以外の社会人の方にも多く会いました。礼儀と熱意をちゃんと伝えればきっとお時間をいただけると思います。
Q.7 ESを書く際に気をつけたことは何ですか?
ウソはつかないこと。同じ内容をより伝わりやすい形で表現することはマスコミに入る人間の資質でもあるので大いに努力するべきだと思いますが、無いことをあるように書くことはやめようと思いました。
実際、ウソを盛りだくさん書いて内定を取る人もいるとは思いますが、結局入社後に面倒くさいことになるだけです。今までの人生とか人間性は就活だからといって急にどうにかなるものでは無いと思いますので、腹をくくって自分の言葉でまっすぐ伝えたほうがいいと思います。
少なくとも今いる会社は、ものすごい経歴を持っているけどなんだかうそ臭い人より、平凡かも知れないけど自分なりの工夫と表現で自分のことをしっかり伝えられる人を採るマインドの会社だと思っています。
Q.8 面接での、自己PRや自己紹介のコツはなんですか?
これも同じで、ウソはつかないこと。理由は上と一緒です。あとは、内容というよりも振る舞い方だと思います。僕も就活中は半信半疑だったのですが、社会人の先輩方は相当高いレベルの“人を見る目”をお持ちです。ましてやマスコミは人づきあいで回っている業界です。ひとつの癖や目線の動きで、大体どんな人間か見当がつくものです。なので、日ごろから人をよく観察すること、そして自分がどのように人に見られているか、それは自分の何が原因なのかを考えるようにするといいかも知れません。きっと社会に出ても付いてまわる事柄だと思いますしね。
Q.9 面接で一番困った質問は何ですか?それになんと答えましたか?
困った質問は、特になかったように思います。自分のこと、会社のこと、世の中のことをぼんやりと大きく把握できていればどんな質問にも答えられると思います。答えに窮するということは、無理が自分に生じている証拠ですから、分からなかったり答えづらかったりしたらそのまま相手に伝えることで楽になっていました。「いやー難しい質問ですねー!」とか。声に出すと楽になります。あと、僕の受けた会社の面接はあまり意地悪な見方をしてこなかったということもあると思います。
Q.10 面接での質問に対して、この答えはウケがよかった!というものを教えてください。
あまり個々の質問単位で面接を考えてなかったので覚えていないです。15分なら15分全てで円滑なコミュニケーションを作り、かつ自分のことを相手になるべく知ってもらうのが面接の目的だと思っていたので、「お、いまのうけた!」とか「あーいまの言わなきゃよかったなー」とか、あまり考えなかったですね。素直に相手の求める内容を自分の言葉で話せれば、奇をてらわなくても自分らしさは出てしまうもの。その自分らしさを知ってもらうことしか出来ないですからね。受かるかどうかは向こうが決めることですし。
Q.11 就活中のハプニング&対処法は?
会社側に迷惑をかけてしまうことが起こったら、すぐに連絡して謝ること。これは社会に出てその人がハプニングに見舞われた時、どう対処するかが分かるポイントなので、しっかり対処しましょう。悪いと思ったら謝る。迷惑をかけそうなら早めに伝える。うまくごまかしたりやり過ごしたりしようとしないことです。ばれますから。
後は早寝早起き・カバンには予備のお金・会社の連絡先は常備とかでしょうか。自分のやりやすいスタイルがつかめれば強いですね。危機管理能力もその人の器のうちだと思います。
Q.12 英語力は必要だと思いますか?(TOEICなどについて)
これは会社や、自分がやりたいと思っていることによると思います。会社が求めていればもちろん必要ですし、たとえば外資系クライアントを持ちたいと思っているならあったほうがいいでしょうね。ただ、なんとなくTOEICの高得点をESに書いたから即有利とか、そう言ったことはあったとしても僅かなポイントだと思います。本当に大事なのは、なぜTOEICを受けたのか、高得点をとるためにどういった努力をしたか、その高得点を今後どのように活かし、どのように向上させたいか、などなど。自分がその事実にどう能動的に関わったかのほうだと思います。
Q.13 どんな仕事をしたいですか?
世の中にどういった形でアウトプットするか、というよりも、チームの人間と分かり合って議論を尽くし、納得いくものをクライアントに認めてもらいたいです。社内のことが目標だというといかにも独りよがりな感じがするかも知れませんが、まだ1年目の僕はまず周りの先輩方から盗めるものを盗み、いい人間関係を築くことからだと思います。そのうち嫌でも外に視野を広げるときは来ると思いますし。もちろん並行してアンテナを高く広く張り、興味があることになるべく首を突っ込んで、活発にかつ着実に成長していきたいと思います。
Q.14 あなたの思う『就職活動のコツ』は?
コツなんかない、と思って挑むことがコツだと思います。近道はあったとしても運でしか見つからないと思います。なので、運以外で高められることを少しずつ高めていくことが大事だと思います。誰だって自分自身に対して、「あー分かってはいるけど出来ないんだよねー」って流してしまっていることがあると思います。早起きだったり、英語の勉強だったり、禁煙だったり・・・ なんでもいいからそういう負い目と本気で向き合って、なりたい自分に少しずつ近づいていくことで、ウソつきには絶対に出せない本当の自信が生まれると思います。いつか急に運が回ってきたときに乗り逃がさないようにね!
