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エントリーナンバー5 田中愛さん(経済3)

彼女は、背が高くスレンダーで、読書とヴィオラが好きなお嬢様。取材を行うまでは、そんな風に思っていた。

「全然そんなことないんですよ」

と笑う田中さんは、ミスコンだからと言って飾り立てたりせずに、明るく話してくれた。いつも自然体で、新しいことにもどんどん挑戦する。迷ったらまず前に進む。そんな彼女には夢がある。

「ジャーナリストになりたいんです。」

そう話す彼女の目は今、より広い世界を見据えようとしている。世界中の出来事が彼女の言葉で伝えられるようになる日も、そう遠くないかもしれない。

田中愛さんのBlogはこちら
http://www.dhcblog.com/misskeio2007_tanakaai

■予想外のことでした

 
109前イベント(07/11/23追加)
―ミスコンに出ることになったきっかけは?
広研の人に声をかけられたのがきっかけですね。「えっ!?まさか」って思いました(笑)。私、ある雑誌のキャンパス特集みたいなスナップに1回出たことがあって、それを見て覚えててくれたみたいで。もうホントに予想外のことでした。

―踏み切ったときの気持ちは?
周りの人が後押ししてくれたというか、やってみればいいじゃんって言ってくれたのが大きいですね。それまで全然自信なかったので、そう言ってくれたのが嬉しくて。それに、自分の可能性を広げることが出来るかなって。

―自信がなかったということですが、ミスコンに対してどんなイメージを持っていましたか?
ミスコンは友達が出てたりして応援するほうの立場だったので、自分は見る側ってイメージでしたね。

―周りの反応はどうでしたか?
家族はわりと厳しくて、ダメ出しばっかりされますね(笑)。最初は「ホントに出るの!?」って感じだったんですけど、だんだん応援してくれるようになりました。

―最近はどんなダメだしされました?(笑)
服を結構ダメ出しされるんですよ。母と買いに行った服を父にダメ出しされたりとか(笑)。

■読書だけじゃなく、運動も好きです

―他の候補者とは仲良いんですか?
すごく仲良しなんですよ。今までほとんど面識はなかったんですけど、びっくりするくらい仲良くなりました。純佳ちゃんとは昔入ってたサークルが一緒なんですよ。
スキー系のサークルなんですけど、運動はすごく好きで、小学校の頃はずっと水泳を習ってて、平泳ぎが得意で学校の代表の選手になったりしたんですよ。中学のときはバレーボール部で、1年の頃から試合に出て活躍させてもらってました。でも、そのときのバレーボールで膝を痛めてしまって、手術をしたんです。それで引退せざるをえなくなってしまい、みんなより1年くらい早く引退したんですよ。それでポッカリ空いちゃった時間を受験勉強と読書にあてました。読書は昔から好きだったんですよ。今は、時間を潰すときに一人でカフェに入って読んだりとか、寝る前に読んだりとか、ゆっくりできるときに読んでいます。集中して読みたいんです。

―どんな本を読むんですか?
中学生のころは背伸びしてて、とにかく文学史に出てくるような名作を読んでました。夏目漱石とか志賀直哉とか。海外の作家さんではヘッセとか。今は江國香織さんがすごく好きで、江國さんの本をコレクションみたいに集めてます(笑)。作家にハマったらその人の作品を全部読むって感じですね。最近は伊坂幸太郎さんにハマってます。一番最初の作品から読んで行こうと思って、「オーデュボンの祈り」から入って。この本を読んでミステリーが好きになりました。それまでは恋愛小説ばかりだったので。

あ、でも、それ以外も読みますよ。横山秀夫さんの「クライマーズハイ」を読んだときはすごく感動しました。前からジャーナリストに興味があったんですけど、よりなりたいなって思うようになりました。

―皆に勧めたい作品・作家を教えてください。
江國さんがホントに好きなので、江國さんですね。特に女の人には是非読んでほしいです。その中でもオススメなのを選ぶとすれば、やっぱり私が江國さんを好きになるきっかけになった「きらきらひかる」ですね。

―どんな作品なんですか?
ゲイの夫とアル中の妻、です(笑)。びっくりしちゃう設定なんですけど、すごく深い愛があって、こういう愛の形もあるんだなと思いました。

■ゼミ楽しい!

―ゼミについて教えてください。
私のゼミはミクロ経済の応用経済理論と経済政策っていうテーマなんですけど、難しい数式ばかりではなく、実際のビジネスでどうやって経済の知識を活かすか、みたいな実践的な内容が多いですね。

―どんな雰囲気ですか?
もうホントに、楽しいですね(笑)。経済学部って男の子が多くて、私女子高出身なので、男の子が苦手ってわけじゃないんですけど、ちょっと縮こまっちゃうところがあって。でもゼミでは女の子のほうが多くて、女子高みたいなノリで。男の子もジェントルマンが多いですよ(笑)。

■ジャーナリストになりたい

―ジャーナリストになりたいと思ったきっかけはなんですか?
大学1年生の冬から始めたNHKの報道局のバイトですね。もともとそういう業界に興味があったわけではないんですけど、偶然友達に誘ってもらって。テレビ局で働けるなんてすごい!と思ってはじめたんです。それでやっていくうちに、報道っていいなって思って。仕事では私はたいしたことはできないんですけど、見てるだけでも刺激的ですね。

デスクが暇なときは皆さんよくお話してくださるんですけど、すごく視野が広くて、自分の意見をしっかり持っていて。自分もそういう人になりたいなって。それに情報の最先端を追いかけるところがかっこいいなって思って。自分でもそうなるために、読書で自分の世界を広げたり、ニュースを見るようにしてます。新聞も1、2、3面と社会面は必ずチェックしています。見逃しちゃうこともあるんで新聞ダイジェストを読んで流れを整理したりもします。あんまりガツガツやってるわけじゃないんですけど(笑)。

―もし記者になったら、情勢が不安定な地域に行くこともあると思いますが、そういう覚悟もありますか?
行かせてもらえるんだったらどこでも行ってみたいですね。英語も全然喋れないので勉強しなきゃなんですけど(笑)。

■新しいことにも柔軟に対応できます

―ところで、プロフィールを見てて気になったんですけど、趣味の“柔軟”ってなんですか?(笑)
私、生まれつき体が柔らかいんですよ。特になにかやってたわけじゃないんですけど。それでストレッチしてたら、なんか楽しくなっちゃって(笑)。

 
109前イベント(07/11/23追加)
―高校ではオーケストラ部だったそうですが、楽器は何をやってたんですか?
ヴィオラという楽器です。そのときから始めたんですけど、まず音を出すのが大変でしたね。弦に対して弓を垂直に弾かなきゃいけないんですけど、その形を覚えてキレイな音を出すのに夏休みくらいまでかかりました。

―新しいことを始めるのって大変ですよね。
私、新しいことにはどんどんチャレンジしたいんですよ。ミスコンとかもそうなんですけど、迷ったときは必ず一歩前に出るっていうのを心がけてます。私、小さい頃によく父の転勤で引越しをしていて、新しい環境に飛び込んでいくのを経験してきたので、それも影響してるのかなと思います。

―大学ではヴィオラはやってないんですか?
大学の部活でやるとなるとすごく高いレベルを求められるので、中途半端には出来ないなって。海外での演奏旅行とかもあったりするので。そういう団体に入るか迷ったんですけど、自分のペースでやったほうが今は楽しめるかなぁと思ったんです。大学一年のときはオーケストラの授業を取っていましたよ。あとは家で一人で弾いたりしています。

■試練を乗り越える

―プロフィールの座右の銘には“神様は乗り越えられない試練は与えない” とありましたが、今まで経験した最大の試練はなんですか?
やっぱり中学のときのバレーボールでの挫折ですね。あれはホントにすごく辛かったですね。

―それをどうやって乗り越えたんですか?
状況を変えることは出来ないから、自分の気持ちを変えていかなくちゃいけないなって思って。それで読書とか受験勉強に気持ちを向けた感じですね。

■自分に厳しく、人に優しく

―これからチャレンジしてみたいことは?
陶芸です(笑)。高校のとき授業でやっていたんですけど、すごく楽しくて。それに、なんか土を触っていると無心になれるというか。土って、ちょっと冷たくて、ヌルッとしてて気持ちいいんですよ(笑)。だから時間ができたら陶芸教室に通いたいです。そして自分の器でごはんを食べたい(笑)。

―では最後に、理想の女性像を教えてください。
自分には厳しくて、人には優しく出来るような、そういう人になりたいですね。今も自分には厳しくしてるつもりなんですけど、ちょっと甘くなっているところもあるかもしれないですね。でもやっぱり自分には常に厳しくいないと、成長していかないと思うんです。それに人には絶対優しくしていたいですね。なんでも受け入れられるような寛大な人になりたいです。


―ありがとうございました。

■田中さんから読者の皆さんへのメッセージ(動画)

▲田中さんメッセージムービー
(再生ボタンを押すと再生します。音量にご注意ください。)

関連リンク

ミス慶應コンテンスト2007公式サイト
http://misskeio2007.campuscity.jp/

取材:内田彬浩 後藤覚 村上美里